内装造作付きのリノベーション済み賃貸物件の居抜き引き渡しについて
先日、前入居者の方がこだわり抜いてリノベーションしたショールーム兼オフィスを次の方に無事居抜きでお引き渡しすることができました。
アパレル関係者のショールームやオフィスが多く集まる渋谷区某所の一角にJoyLifeStyleが4年前にご入居からお手伝いをさせていただいたこちらの物件。
表通りから一歩奥に入っているものの1階路面でしかも角地、そして大きな開口部からとても視認性のある目を引く物件です。
元々は、普通のオフィス然とした事務所用の物件でしたが、オーナーさんに工事計画を詳細にプレゼンし、一部天井を残しながらほぼスケルトン状態からリノベーションをしています。
特徴は海外から輸入した廃材をエントランス部分から室内に至るまでに多様させることで、ヴィンテージものやアウトドア系衣料を扱うテナントさんのブランドイメージにとても良くマッチした内装に仕上がっていること。
そのままの内装を気に入られた次の入居者の方が現契約も合わせて引き継ぐことでご入居に至ることになりました。
前述に記載の次の方に"無事"お引渡しができたと言うのも、本来、賃貸物件では契約時に「原状回復義務」があるためにせっかく精魂込めて内装にお金をかけて作った造作はもとに戻すというのが原則になっています。
詳しくはこちらから『原状回復なしでオフィス退去は可能か?居抜きオフィスの活用について』
ただ、現状の内装デザインに価値を見出してくれる方にそのまま引き継いでいただくことの方が、時間的・費用的にも無駄が無くスマートです。
ジョイライフスタイルのお客様は空間にこだわりを持たれる方がほとんどなため、立地が今回のアパレルさんやデザイン関係などの業種に人気のある場所であれば、原状回復せずに現内装済みのままで若干の手直しをされてお借りされるケースが益々多くなってきています。
以前ならオーナーさんも元に戻すことを要望される事が多かったのですが、内装済みの状態で原状回復義務無しで引き継ぎを認めてくれる事も同様に増えてきています。
時代に合わせた不動産経営の観点からも居抜きでのオフィス・店舗の活用は増える需要とともに見過ごせなくなってきているのだと思います。