先行申込み、事前申し込みについて
先行申込み、事前申し込みについて
内見をしてこの物件を借りたい!という結論に至った場合には「入居申し込み」を貸主側にしなければなりません。
まずはこの入居申し込みの方法についてご説明いたします。
契約は当事者同士の意思表示で成立するものと民法で謳われてはいるものの、いわゆる口約束だけでは物事が進まないのが現実です。
不動産の賃貸借契約の場合は、この入居申込みを書類で行うのですが、審査に進むためには申し込み書の提出に加えて、本人確認のための身分証の提出や家賃を払うに問題のない収入があるかの判断のための収入証明等が必要になります。
これらを貸主に確認をいただいて審査~契約~ご入居に進んでいくことになるのです。
先行申込み、事前申し込みの意味
そして今回のテーマである「先行申込み(事前申し込み)」のお話しになるのですが、まず先行申込みとは何なのでしょうか?
先行申込みとは、まだ内見ができない現入居者の方ずいらっしゃる段階において入居をしたいという意思表示を行うことになります。
本来は内見が終わって、いい物件だから入居の申し込みをする、というのが本筋なのですが、この内見ができない、いわゆるどんな物件かがわからない段階において申し込みをするということで先行という言葉を使うのです。
果たしてこのようなことができるのでしょうか?そしてしてしまっても良いのでしょうか?
先行申込みは可能なのか?
疑問点として、まだ退去をしていない場合において申し込みができてしまう点とまだ見ていないのに入居を決めてしまって良いのか、という点が上げられると思います。
この点において詳しくご説明いたします。
まずはまだ退去をしていない場合において申し込みができてしまうのか?
についてご説明いたします。
先行で申し込みを受けているということは、貸主が入居を了承して募集しているということになります。
これは、退去、解約に関わる問題にもつながるのですが、入居者の方が退去をしたいと思った場合には、以前にもお話しをいたしましたが、退去前1カ月以上の日数をおいて貸主側に解約通知をすることになります。
そして貸主が解約を受諾した場合は、間もなく次に入居をしていただく方のために募集を開始いたします。
本来ですと退去をして内見ができるようになった後に申し込みを受け付けるのですが、貸主側の判断において先行での申し込みを受け付ける意向があれば退去前でも受け付けているのです。
早く契約まで進めたいからなのか、とも勘繰りたくなりますが、そういった実情もあるかもしれませんが、ことデザイナーズ始め、こだわりのある物件については良い物件であればこその理由があるのです。
と申しますのが、通常の入居申し込みはほぼ先着順によって審査を進めていきます。
そのため、もしも後から貸主にとってより良いお客様が申し込みをされる可能性を失ってしまうことが多いのです。
もちろん先の方も入居審査に合格される方ですので与信的には問題はないのですが、例えば、オーナーがこだわって使っていた物件のストーリーをより理解してくださっているお客様にご入居をいただきたい、と思うのは当たり前のことです。
その場合、多数の方を事前の先行申込みによって集めて、より内容の良い方にご入居をいただくために、貸主の意向によってこの先行での申し込みを受け付けているのです。
もちろんキャンセルをされる場合の保険のためという理由も混在してきます。できるだけ多くの方がいらっしゃったほうがよりリスクは薄まります。
次に、まだ見ていないのに入居を決めてしまって良いのか、という点についてのご説明になります。
これはなぜできるのかと言えば、内見後にやっぱりやめる、ということができるからなのです。
先行申込みを受ける場合ですが、厳しい貸主の場合は、内見前であろうが契約まで進めてしまいますよ、それでも良いなら申し込みしてください。という場合もあります。
これは借主になる方が以前にその物件、お部屋を見ており、先着で申し込みをされてしまった場合など、実際にその物件の良さがわかっていて、見るまでもなく進めたいといった場合のみに限定されるかと思います。
ただし、弊社で受け付けている場合の先行申し込みは、ほとんどが事前に先行申し込みをしても実際に内見して良かった場合のみ契約に進むという方法になりますので、もしも想像していたものと違うからキャンセルしたいといった際にも違約金などのペナルティは発生いたしません。
もちろん、事前に先行申込みされる場合には冷やかしでなく、前向きに考えていただくという強いご意思を持って望んでいただくことが理想であることは言うまでもありません。
以上が先行申込みについてのお話しになります。
まとめ
良い物件は必ず他の人も注目しているものです。
このように事前申し込みのシステムを理解したうえで、良い物件獲得のためライバルに先んじた戦略として先行申込みを活用してみましょう!