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リノベーション賃貸物件を選ぶ際の注意点、デメリット等について

リノベーション賃貸物件を選ぶ際の注意点、デメリット等について


リノベーション物件を選ぶときの注意点はありますか?というご質問をいただくことがあります。そこで今回はリノベーション物件の選び方についてお話しをしてみたいと思います。


リフォームとリノベーション物件の違いに注意!


弊社においては建築家もしくはデザイン性のある物件を企画、管理している不動産会社の手によるリノベーション物件に限定してご紹介をしているのですが、大手ポータルサイトなどで検索してみてもリノベーション物件といってもとても多くのものが紹介してあり何を基準に選んだらよいのかがわからなくなってしまうと思うのです。




リノベーションについては、以前のブログでご説明していますのでそちらをご参照いただければと思うのですが、まず大きな違いがリノベーションとリフォームの違いです。
リノベーションの定義は以下の通りになりますので、室内の一部または設備のみの刷新についてはリフォームと見做されることになります。


『中古住宅に対して、機能・価値の再生のための改修、その家での暮らし全体に対処した、包括的な改修を行うこと。
例えば、水・電気・ガスなどのライフラインや構造躯体の性能を必要に応じて更新・改修したり、ライフスタイルに合わせて間取りや内外装を刷新することで、快適な暮らしを実現する現代的な住まいに再生していきます。』
(リノベーション住宅推進協議会から引用)


大手ポータルサイトなどでは、リフォームについてもリノベーション物件として掲載されているケースも見られます。
もちろん綺麗になって気に入ればまったく問題はありませんが、リノベーション物件を選ぶ際には注意したい基本的なポイントになります。


リノベーション物件特有の構造に注意!


リノベーションでは工事にあたり天井を抜いてしまったり、壁の石こうボードをとりはずして壁をむき出しにする所謂「あらわし」にすることが多くなっています。




これが見た目のカッコよさとなり室内に広がりと開放感をもたらすリノベーションの特徴・魅力でもあるのですが、構造上デメリットとしてあげられることがあります。
なぜかといういますと、上階や隣室との接面ともなる天井や壁のボードには音を間接的に軽減する役割を果たしているため、音漏れの原因にもなりかねないのです。



また、木造のアパートや戸建てなどを同じくリノベーションする場合は天井の梁があらわしになって古民家のようないい雰囲気にもなるのですが、音に加えて断熱効果が激減することが見られます。
デザイン性と比べてどちらを優先したいのかにもよりますが、内見時には特に上下・隣室からの音漏れには注意してみましょう。


また、旧い建物はサッシも旧く、そのため最近のサッシに比べると断熱性や防音性においてかなり劣ります。
変えている物件がほとんどないことに気づくかもしれませんが、実は分譲マンションなどでは管理規約から窓のサッシや玄関扉などが共用部分として取り扱われているため勝手に変えられないことになっていることが起因になります。
前述の天井・壁とも合わせて確認しておいたほうが良いと思います。


設備に注意!


キッチンやバス、トイレ、照明などすべて刷新しますので工事竣工後には特に新築に入居したような気持ちよさが得られます。




ただ、デザイン性を求めるようなリノベーション物件では、キッチンがとてもシンプルかつスタイリッシュなものとなることが多く、特にシングル向けの物件などでは簡素な設備になる場合があります。
換気扇も小さく天井から吊るされただけのものなどが設置され、焼き魚が食べたい、、などのときなどは不満足に感じることになるかもしれません。


インフラに注意!


リノベーションは築浅よりも主に旧い建物に施されることが多くなっています。
そのため、電気のブレーカーが旧式なままで取り換えていない場合も結構多くみられます。
容量をもっと上げたい場合でも建物全体の供給量の関係から不可の場合も多くみられます。
とはいえ30Aもあれば一人暮らしくらいでは充分ではありますので、念のため内見時に確認しておきましょう。


インフラではもう1点、注意したほうが良い点があります。
それは匂いの問題です。
室内はリノベーション時にキッチン、トイレ、バスの水回りの配管の交換をしていますが、建物全体を通る配管類は特に古い建物では交換されているケースはかなりの割合でないと思っていただいても良いと思います。
そのため劣化や経年使用による腐敗などから室内に匂いが上がってくることがあります。
管理がしっかりしているところであれば定期的な洗浄などを行いますので気にすることもないのですが、そうでない物件も中にはありますので、リノベーション語でね匂いが気になる場合は注意したほうが良いかもしれません。


緊急時を考えて注意したいこと!


その他、建物が古い場合には耐震補強工事がされているのか、非常時の緊急避難経路が確保されているかなども確認してみてください。
旧い分譲マンションでは大地震時には倒壊の可能性もないとは言えませんし、緊急はしごなどの設置も追いついていない物件も実際にはあります。


まとめ


以上、色々とデメリットばかり上げてしまった感じにもなりますが、リノベーションでなければ得られない満足感や魅力などデメリット以上の価値を見出せることもこれまでの入居された方々からのお話しから実感しています。
メリット、デメリットを比べながら自分だけのライフスタイルをリノベーションで見つけてみてください。

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